
今回は、介護老人保健施設への入所対応とそこから得られた教訓をお話しします。
【介護老人保健施設へ入所まで】
①母は、民間病院で治療と機能維持のためのリハビリを継続していましたが、次の受け入れ先の介護老人保健施設が決まったため、民間病院を退院し介
護老人保健施設へ入所しました。施設を探す際には、要介護5の者を扱ってくれる所で自宅からあまり遠くない所にある施設に申請し、受け入れて頂き
ました。
②施設のケアマネージャーと今後の計画を作成する際に、介護老人保健施設が自宅介護に向けてリハビリを行う施設であることから、自宅の状況確認を
行って頂きました。併行して、父と私の二人で自宅介護をすることは困難と判断して、次の受け入れ先として、市内の特別養護老人ホーム2箇所に入所
申請を行いました。
③その後、母は、発熱が続いている状態となりました。施設と連携している民間病院で検査をしましたが、詳しい検査はできないとのことで、公立病院
での検査を行うこととなりました。民間病院での検査を1回受け、その後、公立病院で更なる検査をすることとなり、母も疲れややりたくないとう意思
を示しました。検査結果を踏まえた医師の所見は、誤嚥性肺炎とのことで、発熱が下がるのを待つとともに水分と栄養補給が必要とのことでした。
水分補給は点滴、栄養補給はゼリーの摂取で対応して頂きました。その後、公立病院で体調が安定するまで過ごすこととなりました。
【教訓】
①【希望する介護施設を見つけ入所申請した場合でも、施設の空き状況や受け入れ態勢が整うまで入所できない】
希望する介護老人保健施設には入所申請を行っていましたが、相手方の空き状況などがなかなか整わず、民間病院でリハビリしながら待機する状態とな
りました。受け入れ先の都合があり、申請すれば即入所とはならないことを念頭に入れておく必要があると感じました。
②【介護老人保健施設(老健)は自宅介護に向けたリハビリ施設である】
施設のケアマネージャーから自宅の玄関の状態を確認したいとのことで話があり、よくよく話を聞いたところ、老健は自宅介護を目指す施設であること
をその時点で認識しました。入所申請前段階で分かっていなければいけない内容でしたので驚きました。このことを知らなかったことで不都合は無かっ
たので結果よしでしたが、介護施設の目的を把握し介護の流れを把握しておくことは、施設選びを間違えないようにするために必要と感じました。
③【飲み込み機能が低下すると誤嚥性肺炎を発症する可能性あり】
このことは基本的な体のメカニズムで、唾の飲み込みができなくなると誤って肺に流れ込み、そのことにより発熱してしまうものです。その後の治療の
選択をする際の基礎知識となりました。
④【介護老人保健施設の利用料は対象となるものは介護保険により所得に応じて原則1割(所得に応じて2割又は3割)を自己負担し、対象外となる食費なども自己負担する】
施設利用の精算は、月締め翌月払いでありましたので、1回目の請求で翌月以降の請求額の目途がつきます。母の現預金の範囲内で済むのか、
済まない場合はどのように負担するかを検討しなければなりませんでした。幸いにも現預金の範囲内で済む見通しを確認しました。
~ 次回は、特別養護老人ホームへ入所の場面をお話しします。12月5日を予定しています。 ~
