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今回は、母の脳梗塞発生とその後の医療施設入院の状況並びにその対応から得られた教訓をお話しします。
【母の医療施設入院までの対応】
①2020年11月下旬、母は父とともに茶の間でこたつに入り過ごしていました。私は別室で過ごし、お昼に茶の間に
行ったところ、父から母がこたつで横になったまま呼びかけても起きてこないとのことで、もう少し寝させようと話をして、
そのまま様子を見ることにしました。それから、数時間経ち、私が母へ呼びかけたところ、うーんという返事をするものの、
目を開ける様子はありませんでした。母の様子をつぶさに観察したところ、衣服に嘔吐の跡があり、これは様子がおかしい
と思い、父と相談の上、救急車の手配をしました。
救急車が到着し、隊員の方から失禁がある旨指摘があり、母の状況を説明しました。その後、父が母の乗る救急車に乗り込み、
私は、マイカーで公立病院まで向かいました。
②公立病院到着後、脳の状態を確認するため撮影し、医師が状況を説明してくれたところ、右脳に脳梗塞が見られるとのこ
とであり、詳細な検査は明日実施することとなり、母は入院することとなりました。
翌日となり、詳細な検査を行ったのち、医師から改めて右脳に脳梗塞が生じていて、意識はあるももの、今後、リハビリを行っても会話
することは困難であるとの見立てが示され、状態を見守ってゆく旨話がありました。私や父も動揺しましたが、母も会話はできません
が、動揺しているように思えました。その後、入院手続きや入院で必要なものを揃え、母の看護・介護生活が始まり、公立病院での入院
生活は、ある程度病状が安定するまで続きました。
③その後、民間病院へ転院しました。医師からは、体の機能が衰えないようにリハビリを行ってゆく旨、話がありました。
併行して、ケアマネージャーを介して、介護申請の手続きを行い、要介護5の認定を受け、入院後の居場所となる老人介護保健施設
の申請を行いました。ここでの生活は、病院での入所期限と老人介護保健施設の受け入れ状態を見ながらとなりました。
【教訓】
①【家族が普段とは違う体調の時は、身体と衣服の状態をよく見て、必要な場合は、救急車の要請を躊躇しない。】
お昼の段階で、こたつで母が横になりなかなか起きてこないときに、全体の様子を見て、嘔吐、失禁などの異状がないかを確認できたの
では、と思っています。医師からは、脳梗塞が発生してしまえば、救急搬送が遅れても治療の状況に影響はないとの見解でしたが、少し
でも早く医療機関に診察して頂き、本人・家族が少しでも早く状況を把握できれば、不安を和らげらるのではないかと思っています。
②【家族の体調に心配がある場合は、病気とその対応についてあらかじめ概要を把握しておく】
脳梗塞との医師の診断であったが、脳梗塞の病状への理解が足りておらす、今後の成り行きや対応についてほとんど分からず、医師、看
護師など医療機関の職員の方に頼り切りとなり、自分自身での判断があまりできていなかったと思います。予備知識をもって対応できれ
ばより良い看護支援や自身のスムーズな対応ができたと思います。また、病気の予防支援ができたのではと思います。
③【リハビリや介護保険制度についてはあらかじめ概要を把握しておく】
リハビリの効果や介護保険制度を理解しておらず、医療機関やケアマネージャーに頼り切りとなり、自分自身での判断があまりできてい
なかったと思います。予備知識をもって対応できればより良いリハビリ支援や自身のスムーズな対応ができたと思います。
④【母の収入と支出がいくらになるか把握し、預金の管理をする】
母の脳梗塞の発生により医療機関での医療費が生じますが、母の収入+預金残高により医療費ほかの費用が賄えるかを確認する必要が生
じました。入院の場合、月ごとの精算でしたので、月末締め翌月払いの取り扱いで医療費の支払いをしました。
母の収入(厚生年金+基礎年金)≧支出(医療費+少額短期保険など)でしたので、預金からの支出はほぼなく対応できました。
入院費(医療費)を1回精算すれば、今後の月ごとの支払いの予想がつき、落ち着いて対応できると思いました。
なお、親の口座から子が法的に問題なく支出するには、①親から委任状をもらう、②代理人カードで引出す、③家族信託の契約
を締結する、④任意後見契約、法定後見などの方法があります。
~次回は、介護老人保健施設へ入所の場面のお話をします。11月21日を予定しています。~
