【第17回】物価高の時代に家計を守る方法


近年、食品や光熱費など、生活に欠かせないものの値上がりが
続いています。
総務省の「消費者物価指数(CPI)」を見ると、日本の物価は
ここ数年上昇傾向が続き、2025年の全国CPI(生鮮食品を
除く)は前年比約3%の上昇となりました。
特に家計への影響が大きいのは食料品で約7%の上昇
日々の買い物で「前より高くなった」と感じるのは、
この数字が背景にあります。
こうした状況で大切なのは、家計の見直しと生活防衛の
対策です。
今回はファイナンシャル・プランナーの視点から、数字をもとに
ポイントを整理します。
①物価上昇はどのくらい続いているのか?
日本銀行は、安定した「物価上昇率2%」を安定的な目標として
いますが、近年は、この水準を上回る状態が続いています。
例えば、
【指標】            【上昇率】
消費者物価指数(コアCPI) → 約3.0%
食料(生鮮除く)      → 約7%
エネルギー         → 約2~9%
特に食料やエネルギーなど、生活必需品の上昇が家計を
直撃しています。
②家計への影響(数字でイメージ)
例えば、毎月の生活費が25万円の場合、
物価が3%上昇すると、
 25万円×3%×12カ月=年間約9万円の負担増
●食費の影響(食料品7%上昇
 食費が月6万円なら
 6万円×7%×12カ月=年間約5万円の負担増
物価上昇は、気づかないうちに年間10万円以上の負担増
つながることもあります。
③生活防衛の第一歩は「家計の見える化」
物価高への対策は、まず、家計の現状を把握することから
始まります。
家計は次の2つに分けて考えると整理しやすくなります。
固定費・・・毎月ほぼ変わらない支出
・住宅費(家賃、住宅ローン、管理費・修繕積立金など)
・保険料(生命保険、医療保険、がん保険、学資保険など)
・通信費(スマートフォン、インターネット回線、
  固定電話など)
・サブスクリプション(動画配信、音楽配信、優良アプリ、
  オンラインサービスなど)
・その他(駐車場代、習い事(月謝)、ジム会費など)
変動費・・・使う月によって変わる支出
・食費(スーパーでの買い物、外食、コンビニなど)
・日用品費(洗剤、トイレットペーパー、消耗品など)
・交際費(飲み会、贈り物、冠婚葬祭など)
・娯楽費(旅行、趣味、レジャーなど)
・交通費(電車・バス、ガソリン代(使用量による部分))
固定費は一度見直すと毎月の節約効果が積み上がるのが
大きなメリットです。
生活防衛資金はどのくらい必要か
急な出費や収入源に備えるため、「生活防衛資金(緊急資金)」
も重要です。
一般的な目安は生活費の3カ月~6カ月
例えば、
【月の生活費】      【防衛資金】
 20万円    →   60万~120万円
 25万円    →   75万~150万円
この資金は、投資でなくすぐ使える預貯金として確保することが
基本です。
⑤50代以降は「物価」と「老後」の両方を考える
50代以降は、物価上昇が老後の生活設計に直結します。
例えば、老後の夫婦の生活費は月約22万円という試算が
あります。
仮に物価が3%上昇すると20年後の生活費は、
22万円 → 約40万円 になる可能性もあります。
※毎年の上昇が積み重なるため、複利で考えるのが原則。
 22万円×(1+0.03)20乗=39.73・・・ → 40万円
つまり、物価は将来の生活費を大きく押し上げる要因に
なります。
まとめ
物価高の時代に家計を守るためには、
①家計の現状を把握する
②固定費を見直す
③生活防衛資金を準備する
の3つが基本となります。
現在、物価上昇率約3%、食料品 約7%上昇と、家計への負担
が続いています。
だからこそ、日々の家計管理に加えて、これからの人生を
どう過ごすがを考える「ライフプラン作成」や「終活」も
大切な備えになります。
できることから一つずつ整えていくことで、将来の不安は
少しずつ小さくなり、安心が積み重なっていきます。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
少しでも参考となれば幸いです。

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