| 先月、母の2年目の命日を迎えました。 |
| 自分の思いを整理をしたいと考え、今回は、「介護を経験して見えたこと」 |
| についてお話しします。 |
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| 母の突然の発症 |
| 約6年前、母が突然、脳梗塞で倒れました。 |
| その後、要介護5の認定を受け、在宅ではなく医療施設・介護施設での |
| 生活となりました。 |
| 当時の私は、自宅から約1時間の職場へ通勤し、父と同居で、独身という状況 |
| でした。 |
| 父との関係もあり、日常的に相談できる家族はおらず、介護・仕事・家族関係を |
| 一人で抱える状態にありました。 |
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| 施設介護でも、家族の役割はなくならない |
| 「施設に入っているのだから、家族の負担は軽いのではないか」 |
| そう思われることがあります。 |
| しかし、実際は違います。 |
| 身体的な介助は専門職が担ってくださいますが、家族の役割がなくなるわけでは |
| ありません。 |
| ・入退院や治療方針の判断 |
| ・延命治療の意思決定 |
| ・施設との連絡・調整 |
| ・費用管理 |
| ・面会による精神的支え |
| 特に要介護5の場合、医療と介護が密接に関わります。 |
| その都度の判断は決して軽いものではありません。 |
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| 私自身の「我慢型」の生き方 |
| 母への対応や仕事との向き合い方をめぐり、父との関係は悪化しました。 |
| 今振り返ると、原因は単なる意見の違いではなく、私自身の生き方にもあった |
| と感じています。 |
| 私はこれまで、 |
| ・仕事においても |
| ・家族関係においても |
| 自分の意思を抑え、「我慢することで関係を保つ」生き方をしてきました。 |
| 「自分がやらなければならない」という思いも強く、本音を言わず |
| 抱え込んでしまう構造があったのです。 |
| その結果、精神的に追い込まれ、医師からメンタルヘルス疾患と |
| 診断されました。 |
| 病気休暇を経て、退職という選択をしました。 |
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| 介護離職は悪いことなのか? |
| 一般に「介護離職防止」が協調されます。 |
| 私も、原則としてはその考え方に賛成です。 |
| 職を失うことは収入を失うことでもあり、特に独身者にとっては、 |
| 生活基盤そのものが揺らぎます。 |
| 私自身も、経済的な不安がなかったわけではありません。 |
| しかし結果として、私は退職を後悔していません。 |
| なぜなら、この出来事が自分の生き方を見直す契機になったからです。 |
| ・これまで何を我慢してきたのか |
| ・これからどう生きたいのか |
| そう問い直す時間を持つことができました。 |
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| FPの視点:施設介護には長期の資金計画が必要 |
| 要介護5での施設利用は、数年単位で費用が発生します。 |
| ・施設利用料 |
| ・医療費 |
| ・日用品費 |
| ・交通費 |
| ・将来の葬儀費用 |
| 在宅でなくても、家計への影響は小さくありません。 |
| 特に独身者の場合は、 |
| 「自分の生活」と「親の介護費用」を同時に設計する必要があります。 |
| 本来は、 |
| ・親の年金や資産の把握 |
| ・公的制度の活用 |
| ・緊急予備資金の確保 |
| ・働き方の柔軟性の確保 |
| といった備えが重要になります。 |
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| 終活の視点:本当に準備すべきこと |
| 終活というと、財産や遺言の準備を思い浮かべがちです。 |
| しかし、私の経験から強く感じるのは、終活とは、人との関係性を整えること |
| ではないか、ということです。 |
| ・医療の希望を共有しておく |
| ・介護方針を話し合っておく |
| ・役割分担を決めておく |
| ・本音を言える関係を築いておく |
| これらができていれば、介護、仕事、家族関係は、もう少し違った形に |
| なっていたかもしれません。 |
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| 「一人で抱え込まない仕組み」をもつ |
| 問題は、「相談できる人がいない状態」です。 |
| ・ケアマネージャー |
| ・地域包括支援センター |
| ・信頼できる友人 |
| ・専門職 |
| 家族以外の第三者を持つことが、精神的な安全網となります。 |
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| 介護は人生を壊す出来事か? |
| 介護は確かに大きな負担です。 |
| 仕事、家族関係、心身の健康を揺さぶります。 |
| しかし同時に、それは自分の人生を見つめなおす機会にもなり得ます。 |
| 私は、退職を経て、「自分の意思を大切にする生き方」へと舵を切りました。 |
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| 最後に |
| 介護は突然やってきます。 |
| そして、施設介護であっても、家族の負担は消えません。 |
| 特に独身の方にとっては、それは「一人で抱える出来事」になりがちです。 |
| だからこそ、 |
| ・お金の準備(FPの視点) |
| ・家族関係の準備(終活の視点) |
| ・相談できる人の準備 |
| ・自分の意思を大切にする生き方 |
| この4つを、元気なうちから考え、実践することが大切だと思います。 |
| 介護は人生を壊すものではなく、人生を再設計するきっかけにもなり得ます。 |
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| ここまでお読み頂き、ありがとうございました。 |
| 少しでも参考になれば幸いです。 |